ある村で、行商人(旅をしながら商売をするひと)がひとりの女の子(の姿をした豊作をつかさどる神の化身)が出会うところから物語ははじまる。ふたりの名前は、ホロとロレンス。
舞台は中世のヨーロッパらしきところ。
馬車がメインの移動手段だったり、下水がそこまで整備されていなかったり、電気がまだなかったり。
異世界とも言えなくもないですが、あくまで“現実”のお話です。
中世を舞台にした、商売人の物語
この作品の原作はライトノベルです。経済をテーマにしたラノベというのは、かなりめずらしいですね。アニメのなかではいわずもがな。というか、「経済アニメ」ってほかに見たことがないのですが、あるんでしょうか。まあ経済と空想は、正反対のところにあるからですかね。
『狼と香辛料』は、見ながら頭をつかう場面がけっこうあります。なので、片手間に見るのには向いていないです。正直自分は、一度見ただけでは話のぜんぶは理解できませんでした。アニメだととくに、「今の話ってどういう意味だ?」と考えている間にどんどん先にいってしまいますし。
その点では、原作のライトノベルのほうが話はよく理解できるのかも。まあ自分は原作読んでいないので、おすすめできるのはあくまでアニメのほうですが。でも、原作はさらに面白いんだろうなあ、と感じさせてくれるのは事実です。
商人のお話なので、どうしても込み入った話になって多少むずかしく感じるかもしれません。でもそのぶんわかったとき、ハマったときが最高に面白い!
ストーリー構成がよく練られている
このアニメの見どころのひとつが、商売人同士の“駆け引き”。相手よりも頭がまわらなければ、不利な条件をふっかけられてしまう。それに気づけないと自分が大損をすることになる。だから商売人たちは、ある意味死ぬ気で商売の交渉をする。
これは結構こわいですよね。べつに銃を持って殺し合うわけではありません。が、騙されて損を被ったさきには破産という名の“死”が待っている。そういう意味では、緊張感のある作品でもあります。
でも、この緊張感のおかげで知的エンターテイメントと呼ぶにふさわしい作品になっていると思いました。
ジャンルは一応ファンタジーではあるけれど、剣も魔法もつかわない。困難な場面でも頭(と足)をつかって切り抜けるというのがいいですね。
あ、あと経済パート以外は、だいたいホロとロレンスがイチャついてます。興奮すると、ホロの尻尾とか耳がピコピコ動いてかわいいです。
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