薬はもういらない?!『マンガでわかる自然治癒力のしくみ』書評

本・書評

季節の変わり目というのは、本当に体調を崩しやすいです。いくら体調管理に気をつけていても、風を引いてしまったりします。引いてしまったものは仕方がありません。今度は体調を「回復」させることに全力をそそぎます。

 

そんなとき、薬をのんだり病院に行ったりしていませんか?

これらがまったく悪いというわけではありません。ですがじつは病気をなおすのに力をはっきしているのは、薬ではなく人間がもともともっている「自然治癒力」というものなのです。

 

この「自然治癒力」を高めることが、病気をなおすのにも、予防するのにも有効だといいます。

ではそんな万能にも思える「自然治癒力」とはいったい何なのでしょうか。

 

動物や人が病気やケガから自動的にもとの状態にもどる力

 

これが自然治癒力です。転んでヒザをすりむいても、すぐに血が固まってかさぶたになって、数日もすればキズがふさがっている。これは自然治癒力のはたらきによるものだったのです。

 

この「自然治癒力」を高めるために重要なのが、「血液」「心のもちよう」「ストレス」「休養」「運動」「笑い」です。これらについて気をつけることで、健康な体を保つことができるといいます。

 

血液がどうして大事?

 

まずは「血液」。血液には、おもに3つのはたらきがあります。それは、

・栄養を体のすみずみまで運ぶ

・外から侵入してくるバイ菌やなかで発生するがん細胞とたたかう

・キズを修復する

 

OSがなければPCが動かないのと同じように、血液がなければ体は動きません。けがや病気をなおすのにも、体を守るのにも「血液」は不可欠なものです。「血液の流れをサラサラにするといい」とよくいわれるのはこれが理由です。

 

「病は気から」は本当

 

プラシーボ効果というものがあります。

具合が悪いから人がお医者さんに薬をだしてもらった。家に帰ってその薬をのむと、みるみる体調が回復してしまった。すっかりお医者さんとその薬に感謝していた。でもじつは、その薬はただの砂糖だった。

 

この患者さんは、薬を飲んだから回復したのではなく、「薬を飲んだと思ったから」回復した。これがプラシーボ効果です。なぜ思いこみにこんな効果があるのか、ということは詳しくはわかっていないそうです。

 

それでも、「体をなおそうとする積極的な心」や「回復への希望」をもつことで、治癒力が発揮されるのは事実なようです。とはいえ、体調がすぐれないときはどうしても気持ちが後ろ向きになってしまうもの。

 

そんなときは、「人間には自然治癒力がある。だからすぐには無理でも必ず回復することができる」と思っているだけでも気が楽になります。間違っても自分をせめたりはしないことです。それは失望につながり、回復から遠ざかってしまうからです。

 

「ストレス」はバランスが大事

 

ストレスといえば悪いものだと思いがちですが、まったくないというのも逆に問題です。人間は適度にストレスをあびていたほうがいいらしいです。ただ今の時代の日本にいて、ストレスがなさすぎて困っているのはごく少数派でしょう。多くの人はストレスを減らしたいと思っているはずです。たとえば毎日の満員電車に乗っている人はかなりのストレスを感じているはずです。これは残念ながら良いストレスではなく、悪いストレスでしょう。

 

ストレスがたまると、治癒力も下がってしまいます。かといってまったくストレスがないと、生活に“はり”がなくなります。人間というのはやっかいな生き物なのです。

 

なので、自分にとっていい刺激になるようなストレスはそのままに。心も体も疲弊してしまうようなストレスはできるだけなくすのがいいかもしれません。

 

体と心を回復させる「休養」

 

「疲労」とは「休息が必要だ」というサインです。体や心に疲れを感じたら、無理をせずに休む。これが大切です。疲れを無視して仕事や作業を続行しても、効率はあがりません。さらにそれをつづけていると、自然治癒力も下がってしまいます。

やる気がなくなったり、集中力がおちてきたりしたら、それは体が疲れている証拠です。

 

「運動」は歩くだけでもいい

 

日頃から「デスクワークばかりで運動はほとんどしない」という人は多いでしょう。そんな人は、ちょっと家の周りを歩き回るだけで、十分な運動したことになります。

 

運動がなぜ「自然治癒力」を高めるのにいいのか。それは運動をすると「体温が上がる」からです。体温が上がるとは発熱しているということ。

 

「発熱」は、バイ菌の増殖をおさえたり、病気とたたかう細胞(白血球)を増やしたりします。体温が上がれば血流がよくなる。血流がよくなれば、栄養が体のすみずみまで行きわたる。結果的に強い体になる、というわけです。

 

笑いはこんなにもすごい

 

ユーモア笑いにはたくさんのいいことがあります。

 

1、逆境にくじけない精神力が得られる

2、筋肉の緊張をやわらげるリラクゼーション効果

3、ストレスホルモンの放出を抑制する

4、弱まった免疫系のはたらきを高める

5、痛みを抑える

6、心臓を守る

7、パニックを防ぐ

 

さらにすごいのは、笑いには“悪い影響がない”ことです。笑えば笑うほど健康になる。これはもう笑うしかないですね。

 

会社や人が大勢いる場所で笑うのはむずかしいかもしれません。ひとりになったときは、コメディ映画を見たり面白い漫画を読んだりして、思いっきり笑いましょう。