『アメイジング・スパイダーマン』映画感想

映画

『アメイジング・スパイダーマン』は、映画『スパイダーマン』三部作の“リブート”作品。フィクションにおける“リブート”とは、それまでのシリーズをいったん区切って、続きではなくまた新しいシリーズをつくることです。

 

あれだけ大ヒットした作品を、さらなる続篇ではなくて、あえてリブートにしたのはなぜなのだろうか。正直、リメイク作品よりも続篇のほうが見たい、と思っていました。リブートなんてどうせつまらないだろう、と。

 

そんな(浅はかな)考えから一度は視聴を見送っていました。が、先日ふと思い立って『アメイジング』を見ました。するとこれが思いのほか面白かったのです。アクション満載だし、ラブコメもあってシリアスもある。初代『スパイダーマン』を見たことがなくても楽しめるようになっている。

 

大事なところの設定とストーリー展開は残しながらも、新しい脚本に仕上がっています。『アメイジング』が公開されてからは、ファンからは結構不評だったと聞いていましたが、けっして映画としての質が落ちているわけではない、と個人的には思います。

 

話は少しそれますが、『スパイダーマン』を見たくなった理由はわかりきっています。最近PS4から発売されたスパイダーマンのゲーム、『Marvel’s Spider-Man(スパイダーマン)』です。

 

プレイヤーがスパイダーマンを操作して、ニューヨークの高層ビル群を縦横無尽に飛び回ることができるこのゲーム。軽くプレイ動画や実況を見ているだけでもメチャクチャ面白そう。このゲームに感化されて“スパイダーマン熱”がふつふつと湧き上がってきたというわけです。

 

© 2017 Sony Pictures Entertainment (Japan) Inc.

『アメイジング・スパイダーマン』は、初代『スパイダーマン』のリブート作品です。設定や登場人物などを一部引き継いではいるものの、ストーリーはほとんど新しくなっています。

 

初代『スパイダーマン』から変わらない場面もあります。たとえば、最初主人公のピーターが同級生から軽くいじめられていたり、伯父伯母のもとで生活していたりといったところ。また、ピーターが蜘蛛にかまれたことで、スパイダーマンとしての能力が発現するというところも同じです。

 

見るまえは、「よく続篇やらずにリブートに踏み切ったなあ」と思っていましたが、見たあとはかなりの満足感を得られました。

© 2017 Sony Pictures Entertainment (Japan) Inc.

その理由のひとつとして、初代『スパイダーマン』と比べると、『アメイジング』は作風が明るいということです。初代では、家族やガールフレンドとの関係が上手くいかなかいということや、ヒーローと一般人という二重生活からくる苦悩みたいなものがありました。一方の『アメイジング』では、その辺の苦悩は軽くなっています。

 

それが見やすさにつながっているのでしょう。ヒーローの苦悩や葛藤が好きな人には不評なのかもしれません。まあまったくないわけではなく、初代に比べると少ないということですが。

 

苦悩の有無はともかく、『アメイジング』はアクションにかなり気合いが入っていました。映像技術の進化のおかげで、スムーズに縦横無尽にスパイダーマンを動かせるようになったのでしょう。敵と戦うスパイダーマンの動きにも、より“蜘蛛っぽさ”が取り入れられていましたね。

 

スパイダーマンの能力をフルに使ったアクションの演出。スパイものなどとはまた違う、超能力ならではのアクションには爽快感があります。