こんな疑問をもったことはないでしょうか。
「週刊少年漫画雑誌は、中身が漫画なのにどうして表紙が実写のグラビアなのか?」
正直違和感しかないと思うのですが。
その雑誌で掲載されている漫画のファンだったら、描き下ろしのイラストとか見たいと思うんですがね。
水着グラビアが嫌いなわけではもちろんないです。
漫画雑誌だったら、
とか
作品同士のコラボレーションイラスト
が見たいと思うんですよね。
水着グラビアもいいですけどね。好きですけどね。
というわけで、サンデーとかマガジンとかの表紙がグラビアであるその理由をざっと調べてみました。主にネット検索で。
そして、わかったのが、
・グラビアになるモデルの固定客(ファン)に買ってもらえる
といったことです。
結論:売り上げ!以上!
売り上げのためなら仕方ないね、うん。
「週刊少年マガジン」や「週刊少年サンデー」の表紙はグラビアばかりかと思ってましたが、“イラスト”のときもあるみたいです。
「週刊少年ジャンプ」の表紙にグラビアは見かけません。
これは、「ジャンプ」が女性読者を獲得しているというのが一つの理由のようです。

そういえば、漫画雑誌のグラビアのモデルは、ほとんどが女性です。男性もグラビアは見たことがありませんね。
ということは、ターゲットは男性。
すでに女性読者を獲得している「ジャンプ」は、グラビアで売り上げを底上げする必要がない、という意見は面白いですね。
三大少年漫画誌の表紙割合は?
ジャンプ、サンデー、マガジンの直近1年分のバックナンバーから表紙がどうなっているのか調べてみました。
結果、
「週刊少年マガジン」……ほぼグラビア
「週刊少年サンデー」……イラストとグラビアが半々
サンデーは意外とグラビアだけじゃなく、イラストの表紙も多いんですね。
そのなかでも、
『名探偵コナン』
『トニカクカワイイ』
『古見さんは、コミュ症です。』
の3作品の表紙が多い印象です。
人気作品だということでしょうね。まあ『コナン』はコナン君というより、安室さんが大人気という感じですが。
「ジャンプ」には、グラビアは皆無です。
たまに表紙に実写のひとが登場しますが、それもコスプレとかですね。
たとえば、『銀魂』の主人公、坂田銀時に扮する小栗旬とか。
「ジャンプ」とは逆に「マガジン」の表紙は、ほとんどグラビアでした。
結論:売り上げ
上のほうでもいいましたが、結論としては、グラビア表紙は売り上げ増が期待できるから、です。
ただそれでも疑問はのこります。
漫画雑誌を表紙買いする人はいるのか?
そもそも、週刊漫画雑誌にのっている作品は、毎週1話ずつ更新されていく方式です。
これでは、途中からの読者を獲得しにくい。
1話完結の作品ならいいかもしれませんが。
おそらくほとんどの人は、途中からではなくはじめからその作品を楽しみたいはずです。
そうなると、まずは単行本で出ている最新巻まで読む。
そのあと、週刊漫画雑誌にいくのが自然な流れです。
ということは、いくらグラビアが気に入ったからといって、そのまま買うことはあるのかどうか。
グラビア目当てで買った人がその漫画雑誌のファンになることはあるのか。
このあたりが気になってきます。
完全に“グラビア正義”なのだとしたら、「ジャンプ」はイラストから舵を切るでしょうし、「サンデー」も表紙のほとんどを実写グラビアにするでしょう。
でもじっさいにはそうなっていない。
ともあれ、3誌それぞれちがう構成になっているのは面白いところです。
今後、漫画雑誌の表紙がどう変化していくのか。注目したいですね。